12月1日 未明

よく思い出す言葉があるんだよね。

最近疎遠な友人(まるで天使のよう)が昔
ポツリと つぶやいた言葉。

「他人から大切にされないって感じるのは
 自分が他人を大切にしてないからなのよね。」

何度思い出しても
心の奥のほうが、嫌な湿り気を帯びてズシリと重くなります。

まったくもって
彼女は、いつも正当なことを言う奴だった。

穏やかな笑顔をたたえ、秩序を重んじ、争いを好まず、『場の雰囲気』を壊さないための努力を惜しまず、人間と人間の繋がりを何よりも愛でる奴だった。

それとは対照的に 私は、清濁併せ呑むことを信条とし、戦うように生きているタイプなので、彼女との間には常に口論が絶えなかったわ。

彼女は私を大切にしていたので
「正しくない」 私を眺め、とても哀しい目をするのでした。

私の生き方そのものが彼女を傷つける!
なんということだろうか。
私も彼女を大切に思っていたというのに。

でも、彼女の定義する 「正しくないこと」 は、私にとっては何ら特別の意味を持たない 「普通のこと」 だったり、時には むしろ 「正しいこと」 でさえあったりするんだよね。
もうこれは価値観の違いだから、どうしようもない。

だから、
せめてお互いに
諸刃の剣で刺し違えることの無きように
距離を置いたのでした。

それから、はや数ヶ月。

今年もあと数週間で終わろうとしている。
言い換えると、あと数週間で新しい年が来る。

私も 新しくなれるだろうか。

12月2日 未明

最近、ときたま
自分でも どきっ とするほど
"とりつくしまの無い" 言葉を発してしまうことがあります。

某氏:「○○(歌手名)最近売れなくなってきたらしいよ」
雅代:「当然だわ」

確かに 心底本心なのですが
こういうのは良く無いなあ、と思います。

人にはそれぞれ異なった世界観と価値観があるわけで、例えばその歌手にしたって、私の琴線には触れない何らかの魅力を持っているのだろうし、それに惹かれている人たちも存在するのです。

私の 「ものの見方」 は、
存在する権利こそ持ってはいるけれど
絶対的な決定を下す権利など持っていない。
だから普段、私は
「断定的なことは言わないようにする」
っていうのが信条なのよ。

それなのに、あんなことを言ってしまうなんて。
注意力が散漫になっている証拠だわ。
自省しなきゃいけないわね。

12月3日 未明

今、何気なくテレビに目をやったら
こんなものが写ってたわよ! 実写で!

3.41Kb

「ぎゃー」

って叫んじゃった。真夜中に独りで。

よーく見ると、二人羽織だった。
後ろに入って手を出してるのが人間で、前に入ってるのが犬。

マグカップを弄くったり
ポップコーンを作ったり
フライパンを握って何かを焼いたりしてた。

すげー。すげー。(歓喜)

でも、顔役の犬たち(3匹くらい出てきた)は始終「この世の終わり」みたいな憂鬱な表情を浮べていて、目の前に飛び散るポップコーンにも全く興味を示していなかったわ。

なんだか可哀想。
ちなみに番組はどうやらセサミストリートだった模様。
センス良すぎ。

12月4日 未明

4.78Kb

<電話にて>


某氏: 「最近の大学生は、何に関しても無難に保身して生きてる奴が多い。あいつらを見てると、どうしようもなく怒りを覚えるよ。一回、死の恐怖を味わせてやろうかと思うほどにね。」

雅代: 「あら、珍しく随分と苛立ってらっしゃるのね。」

某氏: 「奴らとは会話が成立しない。人生賭けて生きてないから。そういうのと話してると腹が立ってしょうがないんだよ。」

雅代: 「じゃ、話さなければ良いのに・・・。
まあ、そりゃそうですよ。 『とりあえず何となく保身して過ごしてる』 なんて、生きる目的すら考えてないようなものでしょう。考えの無い人と会話が成立するはずも無いわ。」

某氏: 「それに、『論文を書いたので読んで下さい』 って来た奴に、 『では、この本を読んで、それについて再度論文を書いてみろ』 って言うと、困った顔するんだよ。 『それは出来ません』 とか言うんだよ。結局、文章が読めないんだろうな。」

雅代: 「は? 読めないのに書けるわけないでしょう。ということは、彼の書いた論文っていうのは、ただ本やらネット上の文章やらを寄せ集めてコピーアンドペーストしただけのものなのかしら?」

某氏: 「そのレベルだろうね。だから指導しても 『はい、はい』 って聞いてるだけなんだよ。反論の一つも出てこない。俺は もう、そういうの相手に時間を割くのが馬鹿馬鹿しくなってきた。」

雅代: 「おつかれさまです。」

某氏: 「疲れてるよ。馬鹿は嫌いだ・・・。」

雅代: 「へえ。なのに私のことは嫌いじゃないんですか?」

某氏: 「あんたは変人だからね。何だかギリギリまで追い詰められてるでしょ。方向が正しいかどうかは別としても人生賭けてるし、 "自分のことを 自分でやってる" から、いいんだよ。」

雅代: 「あら、それはお褒め頂いたのかしら。有り難う御座います。 でも、人生って賭けるために有るんじゃないの?賭けずに温存なんてしてたら、それこそ腐ってしまうだけでしょう。ミカンみたいに。」

12月5日 未明

こまったナー

真意を伝えるのって
むちゅかしいナー

でも
しょうがないね。

みーんな
価値観が違うんだもんね。

「貴方の定義する "赤" は、本当に私が定義する "赤" と同じか?」

っていう疑問すら、永遠に解決されないんだもんね。

4日の雑感に対しては様々な解釈が行われたようですが
私は掲示板に書かれた意見に対し
以下のようなレスを付けました。

「私の本心は、(4日の)トップページ上部にある絵です。」

12月6日 未明

昨日は神奈川県で撮影されてました。
我が写真集のカメラマンとしてお馴染みの高井先生に。

2時間ほどの時間を費やして
たった1つのポーズを撮りました。

このような写真の被写体となるということは
つまり、「作品」 の一部としての役割(使命)を与えられるということは

私の命を確実に蘇らせます。

私はまるで、
ストロボの光を太陽として
光合成を行っているようでした。


その後、デリバリーのピザを食べました。
普段は こんな高カロリーな食事は避けるのですが
撮影直後だし、この後 何日かは撮影の予定もないし、
良いのです。
自分への御褒美なのです。

めっちゃ美味かった。

12月7日 未明

旧友がオーディションを受けるために上京し
私の家に一泊しているのです。

私の部屋に自分以外の人間が居るなんて久し振りだけど
こういうのも悪くないな、と思います。

普段、独りで自室 (しかも防音室) に籠っていると、ひたすら自分の視線が自分自身に突き刺さって苦しい状態に陥ってしまうときがあるのですが

今は、濃厚すぎるこの部屋の空気が、可愛らしく温和な彼女によって中和され、均衡を保っているような気がします。

12月8日 未明

「この心の中に溜まっているものが
 一体何なのか分からないなんて。
 全く、私は自分自身のことすら理解出来ないのね。」

独りごちている間にも
胸骨の内側には 嫌な感じの塊が存在し
其れは時たま膨張して
喉をも圧迫するのです。

そうなるともう 声も出ない。
静かに折れ曲がって
額に汗をかいて
自らを省みるしかないのです。

暫くの後
激しい動悸と共に
ゆっくり背筋を伸ばし
強く遠い視線を彷徨わせ
とにかく明日の糸を掴むために
必死で空に指を這わせるのです。

もがくように動く指先をじっと眺めていると
(ああ、私がここにいるわ)
という微かな実感を得ることが出来ます。

12月9日 未明

昨日は
日がな一日寝て過ごしました。

昼前に目覚めて食事を摂り
眠り

夕方に目覚めて食事を摂り
眠り

夜、母からの電話で目覚めて
WEBを更新し

また寝ます。

これぞ、伊藤雅代的
正しい休日の過ごし方。


エスキモー犬は
ソリが止まると、すぐさま
その場で丸まって眠るそうです。

睡眠は体の疲れも
心の疲れも癒してくれるのです。

12月10日 未明

私が時たま恐い顔をしているのは
心が緊迫しているからなのです

他人が時たま私を恐れるのは
私が硬い雰囲気を醸し出しているからなのです。

あまりに当然とも思えることを 今さら認識したということに 多少戸惑いながらも、妙に納得してしまいました。

そのキッカケとなったのは
一昨日、友人の掲示板に書き込んだ下記の文章です。


今日は穏やかな気分です。

「大切な人達を思うということは、その人達の幸福を無条件で願うということは、そして非力な私の腕をその人達の為に使うということは、なんて 『意味のある』 人生の時間なのだろうか」

などと思いを巡らせていたからです。

いつもこうならいいのに。
そうしたら自分自身もっと
幸せになれるだろう。


送信ボタンを押した後に鏡を見てみました。
そこに映っていたのは
恐く哀しい女の顔ではありませんでした。

12月11日 未明

私は本日より上海に逃亡するので御座います。

というわけで
14日まで更新はお休みなので御座います。

すんまそん。

しかし
置き土産として
ムービーをUPしてゆきます。

このムービーは、
11月20日に発売され、現在も販売中の
学研 デジタルCAPA 連載記事
『まさぽんの デジカメ遊びに挑戦だい!』
に連動したものです。

本誌でも書きましたが、今回の趣旨は
「なるべくパソコンを使わずに、動画デジカメだけでムービーを作ってみよう!」 ということです。
詳しくは本誌を御覧下さいネ。

本来の公開予定日から大幅に遅れてしまったことを、重ね重ね お詫び申し上げまする。

というわけで、今日はこれでお終い。
行ってきます@

12月15日 未明

行ってきました上海に。

一日目は観光船に乗って黄浦江をクルーズしました。

二日目はガイドに引き連れられて色々な場所を巡り、観光名所・食事店・休憩の為に用意された部屋・・・等、何処に行っても誰に会っても最終的には物を売り付けられそうになることに心の底から恐怖を覚えました。

三日目は自由行動だった為、母と二人で南京東路を散策し、外灘の素晴らしい景色を堪能しながら食事を摂り、写真を撮りまくり、何だかんだと笑い転げながら深夜まで遊びました。

そして四日目、朝五時半に起床するというスケジュールに打ちのめされつつも飛行機に乗って無事日本に帰って参りました。

総合的な感想を申しますと

上海は
泥沼を歩くようなダメージを受ける街でした。
数千年の歴史を感じさせる味わい深い街でした。
急速な開発によって創り出されたテーマパークのような街でした。

全部ばらばらな表現だけど
それらが全て当てはまる混沌とした場所でした。

疲れたけど楽しかったです。
詳細はまた追々書いてゆくことにします。

てなわけで
今日はここまで。
とりあえず、「ただいま@」

11.2Kb

上海雑技団による組体操的皿まわし

12月16日 未明

14日の昼、上海から日本に帰ってきたので
さすがに昨日(15日)は

現地の茶葉専門店で購入した「茉莉千日紅」(下の画像参照)を飲んだり、書店で見つけた画集を眺めたりして、ゆったりと過ごしていました。

7Kb

↑湯を注ぐと花が開く。
4番煎じまでOKです。


そして豫園周囲の華やかな街並み(下の画像参照)を思い出したり、今回の旅行で頻繁に遭遇した上海商法の凄まじさについて 母と語り合ったりして楽しんでいました。

13.4Kb

↑「人より車が優先」の街なので
見とれていると轢かれます。


12月17日 未明

昨日はコタツに座って茶を飲んでいるうちに日が暮れました。(←この「茶」に関しては16日の写真参照)

まあ、これは

風邪ひいてるし
外は寒いし
当然の成り行きなのです。

茶を飲んでいる合間にレコード(CDに非ず)を聴いたり、年賀状用の絵を描いたりしていました。

ちなみに
聴いていた音楽の内訳は
ブレンダ・リーの 「 The end of the world 」 や
越路吹雪の 「サン・トワ・マミー」
勝新太郎の 「座頭市」
です。

これらのレコードは若かりし日の母が購入し
今に至るまで保存してくれていたものです。

嗚呼
茶が身体に染み渡り
音楽が心に染み渡る。

流行のものも良いけれど
古くから有るものも、また良し。
むしろ私には後者のほうが好ましく思える。
これは個人的趣味だけれど。

12月18日 未明

(以下、ぼそぼそと呟くような声で)

17日の「座頭市」っていうのは一応ツッコミどころだったんですけどね、まあそんな リキ 入ったものじゃないんですけどね、誰も反応してくれなかったから弁明だけはしておこうと思ってこれ書いてるんですけどね、まあそれも別に大したことじゃないんですけど。

(以下、普通の声で)

さあて
皆さん こんにちは、伊藤雅代です。

(以下、猪木風に)

元気ですかー?
私は元気です。

(以下、また普通の声で)

昨日は一日中、年賀状に使う画像を作ってました。
母の分と、私の分。2つ。

私のは、馬のイラスト
母のは、合成写真。

両方とも元旦にWEBに掲載します。

っていうか、もう そんな季節かよ!
新年かいな!
ビックリしちゃうわよ〜。
この一年、何にもしてなかったように思えるんだけど〜。

いや、よーく考えてみると、多少は活動してました。
写真集発売とかFPの資格取得とか。

でも年の後半はバテてたナ。
これは否めない。
来年また頑張りますわ。バテない程度に。

12月19日 未明

母が夕食の支度をしているとき

私はキッチンの傍らで

「デロデロデロデロ!」
と呟きながら威嚇のポーズをしてみたり
窓際まで遠ざかって、そこから再びキッチンまで回転しながら近づいてみたり

色々なことをするのですが
母は動じないのです。

ある日 それを退屈に思った私が

「ねえー、動揺しないのぅ〜?」

と尋ねると
母は

「せえへんよ。慣れてるから」

と振り向きもせず答えました。

私は

(さすが)

と思いました。

おわり。


また明日。

12月20日 未明

久しぶりに猫絵。
J-phoneの待ち受け画面に設定できます。

3.26Kb
J-phone 最新機種対応

旧機種対応のものは下記リンク先に。

J-phone J-sho4等 対応

J-phone J-sho3等 対応

あと、ドコモ用のGIFも作ってみた。
でも私はドコモの携帯を持っていないから
液晶にサイズが合ってないです。


さて、話は変わりますが
うちには変テコな 仕込刀 があるのです。
木刀ではなく、ギラリと鈍く光る偽の刃が仕込んであるの。(しかしそれは極めて軟弱そうなオーラを放っており、一目で本物ではないと判る。)

私が保育園に通っていた時分には、よくその仕込刀を使って遊んでいたものですが、子供心にも (安っぽいなあ) と感じていたことを覚えています。

先日、急に その逸品のことを思い出して
「あれは何なの?」
と母に問うたところ

「独身時代、勝新太郎主演映画 『座頭市』 を見た後に通信販売で衝動買いしたのでおます。」

という世にもマヌケな答えが返ってきました。
これには、さすがの私も多少の驚きを隠し得ませんでした。

私:「はあ?ママが買ったの?」
母:「うん。」
私:「・・・・。」

呆然とする私を意にも介さない様子で 母は座頭市について熱く語り、遠い目をしながら その主題歌を口ずさみ始めました。

そんな素敵な 「座頭市」。

先日、レコードにて勝新の歌う主題歌を聴かされました。
そして正月には、レンタルビデオ屋で借りてきて一緒に見る約束をしています。

母は私を洗脳しようとしているのだろうか。
ビデオを見た後には、私も仕込刀を買いたくなるのだろうか。

微妙に楽しみです。

12月21日 未明

今日東京に戻ってきたんだけど

電車が混んでて
恐いくらいでした。

壁際に立っていた為
カーブを曲がるときには
背中のほうから圧迫されて
胸骨が折れるかと思いました。

そんな最中

横に立っている人との距離が近いので
目を閉じながら、なにげなく
その人たちの会話に耳を傾けていたところ

身長159cmである私の肩に頭が付くくらいの
小柄な女性 (OL風) の甘い声に
心をワシ掴みにされました。

女性:「山猫ヤマトの宅急便がね〜」

・・・
何種類もの激しいツッコミが脳裏を駆け巡り
つい、「うぷぷ」と声を出して笑いそうになってしまって
慌てて顔を伏せました。

今思うんだけど
もし、あのとき、笑いをこらえずに

「それ 『黒猫』 !」
とか言いながら彼女をポンと小突いたなら
(↑一番ソフトなツッコミ)
どういう反応をされただろうか。

彼女の細い眉は
驚きや恐怖や戸惑いを表し
複雑な形に歪んだだろうか。

それとも
「あ、そーですよねー、間違えちゃったーあははー」
等と、ノってくれただろうか。

多分前者だろう。
だって東京だし。
山手線だし。
なんとなく。

12月22日 未明

車に乗るのが好きなのです。
友達に頼んで
助手席に乗せてもらうのです。

冬の高速道路をスカーッと走っても
顔に冷たい風が当たらない。
排煙や塵を吸い込んで苦しくなることもない。

きらきらした都心のネオンが
両脇を びゅんびゅん通り過ぎていく。
凛とした東京タワーが、突如として目の前に現れる。
きれい。

赤信号で停車したときには
フロントガラスの外のドヤドヤした空間を
人がいっぱい束になって通り過ぎていくけれど
私は車の中という個室で、ただの傍観者でいられる。

夜になると
ドア側の窓に顔を押し付けて空を仰ぎ
星を眺めて言うのです。
「オリオンが有るよ。」

桜の季節ならば
天井にある窓を開けて、
並木から降り注ぐ花びらを楽しむこともできます。

最高に素敵な、移動式の個室。
大好き。

でね、思うの。
『浮遊する透明な球体』の中に椅子が入っていて、それを操作出来るなら、どんなに良いだろうかと。もちろん内部の温度管理やUV対策もなされていることが必須です。

そのようなものが開発されたなら、私は嬉々として色々なところに行きまくるでしょう。

北極で、寒い思いもせずにオーロラが見られる。
アマゾンで、足場の悪いところや蛭の攻撃などをスッ飛ばして、快適にジャングル探検できる。

楽しそう。
でも、軟弱思想かしら?

12月23日 未明

今日、大阪の実家に戻るつもりだったんだけど
何だかんだと予定が入って
雲行きが怪しい。

久し振りに 家族揃ってクリスマスイヴを祝えるかなー
って思ってたんだけどな。

まあ、多分
12月24日が巡ってくるのは
今年が最後では無い訳で

我が母校(中学)のクリスマスミサも
今年が最後では無い訳で

そして私は
去年も独りでイヴに焼肉を食っていた訳で

つまり

何ら問題は無いのです。

多分。

うーん
でも・・・
なるべく
24日の夜に帰れるように頑張ります。

12月24日 未明

今年は久し振りに、家族と共に
穏やかなクリスマスを過ごせそうです。

とはいえ、まだ仕事納めという訳ではありません。

通常 私は、仕事の打ち合わせや原稿受け渡し等はメールにて行うため、ネットにさえ繋ぐことが出来る環境であれば地球のどこにいても問題無いのです。

便利やね。

とはいえ
これを書いている現在
既に朝の4時半。

とりあえず寝ます。

12月25日 未明

メリークリスマス。

昨日の夜は家族一緒にケーキを食べました。
実に健全です。

私はどうやら、このような穏便さによって気が抜けてしまったらしく、夕食を摂った直後から生暖かい眠気に襲われてヘニャヘニャになっていました。

数年ぶりに実家で過ごす聖夜。
ちょっと嬉しい。

去年のイヴは何してたっけ?
えーと

年末の仕事が残っていたために東京に居て
近所の焼肉屋に行って
「烏龍茶!ホルモン!ユッケビビンバ!そしてハラミ!」
等と大宴会を繰り広げていたのでした。
独りで。

店の客は他に、カップルが一組
それだけでした。

帰りに駅前で 「単身用ショートケーキ」
というストレートな名称のモノを500円で購入し

(ああ、こんなの食べたら、また太るよなあ、
  でもイヴだから良いかなあ、
  こういうときじゃないと食べられないもんなあ、
  うーん、でも・・・)

などと散々迷い悩み、「手作りクリスマス大福」 や 「手作りクリスマスおはぎ」 なども作ってみつつ、結局は全部を食べたのです。そして自己嫌悪に陥っていました。

あの頃の体重は43キロ程度。
今思えば愚かな迷いだったのでした。

願わくば
この世界に存在する、なるべく多くの人に
穏やかなクリスマスと
幸せな年末が訪れますように。

そんな祈りを込めて動画を作りました。
(↑これは嘘)

CAPA12月20日発売号の誌面と連動したムービー
「太陽の塔に恋した女 第二話 浪花 涙の雪しぐれ」

WEB用に強く圧縮してあるため画像と音声が粗いです。
ご了承下さい。

このページ(←クリック!) からダウンロードできます。

12月26日 未明

♪も〜い〜くつ寝ると〜お正月〜
 お正月にはモチ食べて〜
 モ〜チを食べて〜モチ食べて〜♪

ちょっと待った!
あたしの正月はモチだけかよ!

うーん。そうだなあ。
やっぱ正月の楽しみといえばモチが入った雑煮だよな。美味いもの、これ幸なり。 (ちなみに伊藤家の雑煮は透明な出汁で、具は三つ葉・ホウレンソウ・蒲鉾・丸もち)

・・・・
あ、そういえば映画 「座頭市」 も観るんだったわ。
というわけで3行目から歌いなおす。

♪母と〜観るのだ座頭市〜
 は〜や〜く〜来〜い来〜いお正月〜♪

いやー。素敵な正月になりそうです。
あ、あとゴロ寝っていうのも正月の楽しみの一つやね。
なんて魅惑的。とーっても待ち遠しいですねー。

誰か:「伊藤さんは年中ゴロゴロしてるんじゃないですか?」
伊藤:「シー! お黙り!」

12月27日 未明

先生: 「こんな根っこの長いオヤシラズ
初めて見たわ。あーこわ。」

雅代: 「ぅぅーー・・・ぅぅーー・・・」

看護婦: 「力抜いて」

先生: 「うぉわー。ほんま凄いなあ。」

歯の音: 「ミシミシ」

雅代: 「んぅーーー!!!」

先生: 「抜けたよ。
途中で折れたらエライことになっとったで。
あーよかった。」

看護婦: 「お疲れ様でした」


昨日、左上顎に生えたオヤシラズを抜きました。
長らく放置してあったのですが、斜めに伸びてきて頬に違和感を覚えるようになったので、思い切って歯医者に行ったのです。

麻酔のお陰で、処置自体は痛くなかったけど
恐かったです。先生の呟きが。

その後 多少腫れたので鎮痛剤を飲み、
ヒエピタを貼って冷やしています。

12月28日 未明

「実家に居ると、ものを考えなくなるわ」

と私が言うと

母が 「ふふふ」 と笑いました。
私も 「ふふふ」 と笑いました。

その話題はそこで終わり、それ以上 発展することはありませんでした。だって私たちの興味はもう別の、もっと面白いところへ移っていたのですから。

全てがこのように進んでゆきます。

実際、毎日なにかしら母とつるんで
TVニュースの画面に向かって罵声を浴びせてみたり
近所の住民の人間模様を観察してみたり
ショーもないギャグを連発して膝がガクガクになって立てなくなるくらい笑ってみたり・・・しているうちに

気が付いたら、いつのまにか夜が来ていて
『沢山のことをしたようでもあり、何もしなかったようでもある』
そんな一日が終わり

次の日が来て
また同じように次の日が来るのです。

というわけで
昨日も私は何も考えませんでした。

いつも頭の中が騒がしい私にとって
こういう生活は、なによりの良薬となるのかもしれません。

年始も暫く実家に留まります。


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12月29日 未明

今日を含め、今年もあと3日か。
どーか穏やかに過ぎてくれ。って感じです。

年が明けたらどうなるんだろう?

2002年1月1日、午前0時になった瞬間に
「あけましておめでとうございます」 と家族に挨拶して
HPのトップページを正月用に更新し
「さあ寝よー寝よー」 と布団に入り

朝起きて
初夢を見なかったこと、もしくはその意味不明さについて小声で呟き

届いた年賀状を確かめて
「やっぱ私宛のは少ないね。まあ、去年まで自分が出してなかったんやから当然やけどな。あと東京のほうにも分散されて届いてるし」 と言い

ネボケまなこで雑煮を食って
目を細めて、空っぽの心で
窓から差し込む2002年初めての朝日を眺めるのでしょう。

2日か3日あたりに初詣に行き
賽銭箱に105円を投げつけて
紅白の綱を引っ張って、でかい鈴をジャラジャラ鳴らして
おてての皺と皺を合わせて
「人生が上手くいきますように」 と願をかけ

おみくじを引いて
その結果によって
「おー、見てや見てや、エエで エエでー。」 とか
「いやーちょっと待ってやー。嫌な感じやで〜」 とか
一応、地味に一喜一憂してみるのでしょう。

容易に想像がつく。

そして10日くらいに東京に帰って・・・・
・・・・嗚呼そこから先は ほとんど予想できない。

まあいいや。
今はせっかく実家に居るのだから、10日までは その穏便さにせいぜい甘んじることにします。

12月30日 未明

私はダイニングテーブルの上でノートパソコンをひろげていました。その右にあるキッチンでは母親が機嫌よさげに夕食の支度をしていました。

彼女の頭を見ていると何故か猫を連想します。顔に脂肪が付いていないため 、頭蓋骨を片手で掴めそうな感じがするところ等が似ているのでしょうか。

また、彼女の腕や脚の形状は 私に受け継がれているのですが、口惜しいことにそれらは私よりひとまわり細いのです。

彼女が若かりし日、脚線美に目を留められて某大手プロダクションからスカウトを受けたこともあるという話も納得できます。

しかし、改めてよく見ると しっかりと堅い筋肉が付いています。家族を守るために身を削って働いてきたことや、赤ん坊時代の私を抱いてあやした形跡なのでしょうか。

そんな母親を何気なく
ウインドウズ付属の「ペイント」でスケッチしたところ
彼女はそれを見て
「かわいく描いてくれたねえ」 と微笑み
HPに載せると言い出しました。

どうやら気に入って頂けた様子。
よかった。

私はこの短い人生の中で
なるべく多く 「大切だ」 と思える人達と巡り会い、沢山喋り、観察したり書いたり描いたりしたいです。

そうやってお互いを
お互いの人生に刻み付け合いたいのです。

ちなみに母親は私の大切な人です。
私は、自分の親に対して こういう感情を抱けることを幸運だと思っています。

12月31日 未明

2001年最後の日々雑感です。
皆様、今年も一年間、どうも有難う御座いました。

直近の365日、その前の365日、またその前の365日・・・と振り返ってゆくと、胸が痛むとともに薄ら笑いを浮かべたくなります。

アメリカのハイテクバブル
伊藤雅代の精神的バブル

どちらも見事に膨れ上がり
当然のようにパチンと破裂したんですもの。

もう、いっそ自分自身を含め全てのものを壊し尽くしたいという衝動に駆られることも度々ありました。

しかし幸運なことに
「そんな行為で状況は好転せず、却って悪くなる」
ということを私は心の奥底で知っていたし

「壊れるものは、私が壊さなくとも自ら壊れる。」
「反面、壊れないものは壊れない。だから進んで壊すようなことは行わないのが順当だ。」
と考える理屈っぽさも持っていたため

「消えてしまいたい。はじめから何も存在しなかったことになればいいのに」 と願うのは あまり良くない、ということも、かろうじて意識することが出来たのです。

だって、私は嫌でも此処に存在しているんですもの。
それが現実であり、受け入れるしか仕方の無いことなのです。

諦めがついた私は
今まで叱咤し続けてきた この醜く愚鈍な自分自身を
とりあえず許してやろうと努力し
その結果、随分と肩の力が抜けました。

2001年最後の日。

頭の中は空っぽ。
心の中は真っ白。

周囲には空間があり
上には空があり
下には地面がある。

そこに人間の脚があり、胴体があり、手があるのが見える。

これは伊藤雅代という肉人形らしい。
私の精神は、この肉人形の中で蠢動しているらしい。
両々の状態からして、どうやら、まだあと何年かは生きられるらしい。

そして、明日から新しい年が始まるらしい。

何か問題でも?
いや、何も問題ありません。

意志を持った人間であるところの私は、どんな形であれ自分の力で前に進むことが出来るのです。
何も悩むことは無いのです。
それが全ての答えです。

と、ゆーわけで
年末の挨拶終わり。おつかれさまでした。
明日はトップページを正月バージョンに切り替えるぜ。
気分も新たに再出発。これからも宜しくお願い致します@


****

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